専門性の高い救命看護師とは

24時間365日稼働している救急医療施設。
患者の急な容態悪化や事故に遭って緊急の処置が求められる患者を救う場所で、命を救う業務の一端を背負っているのが救命看護師です。
看護師を目指す人の中には救命看護師を志している人もいるのではないでしょうか。

救命看護師の業務内容は運ばれてくる生命の危機に瀕する症状が重篤な患者に対し、医療的処置を施したり、医師が行う医療的処置の補助をしたりします。
患者の症状が持病の悪化なのか、突発的な何かが身体の中で起こったのか、事故に遭ったものなのか。専門性が求められ、緊急性の高いものばかりなので、調べる時間はありません。
今まで得た知識や経験を総動員して考え、処置のために行動に移さなければなりません。
周囲とのコミュニケーションもしっかり取る必要があり、経験・知識・コミュニケーション力・行動力など様々な力が要求されます。

また、救命医療施設だけでなくドクターヘリに乗ってヘリ内での医療的処置をしたり、災害現場に赴き被災者の看護をしたりもします。
活動の範囲は救命医療施設だけではないので、場面に応じた臨機応変な対応も求められます。
実際に救命医療施設で働く人の中には、一瞬の判断が患者の生死を決するものであることにプレッシャーを感じ押しつぶされそうになる人もいます。
しかし、その分患者が回復し笑顔になっているのを見ると、改めてやりがいを感じ頑張る気持ちになるそうです。
重大な役割を背負う分、達成したときの喜びや嬉しさはひとしおなのです。

重篤な患者の処置を迅速に行う救命医療施設。
救急看護師として活躍するには、まず経験や知識をしっかりと付ける必要があるでしょう。

自分を高めていける専門のスキル

職業ごとに必要となる専門スキルの取得は、その分野での自身の成長に繋がる大事なポイントです。
医療の世界で活躍する看護師も同様に、専門スキルの取得によって更なる高みへと進むことができます。

医療に関わる専門スキルは様々な物がある中で、特に看護師に最適と言われているのが認定看護師の資格です。
認定看護師とは医療分野における深い知識と技術を持ち合わせている人が取得できる資格になります。
こちらは国家資格に認定されていて合格率は8~9割と比較的高めですが、受験をするためには看護師としての5年以上の実務経験を積まなくてはいけません。
認定看護師の資格を得ることで仕事の幅は広がり、昇進や収入アップにも大きく影響します。

そして、認定看護師と並んで人気のあるのが専門看護師です。
資格を取ることによって専門分野のエキスパートになれるなど内容としては認定看護師とほぼ同じです。
しかし、専門看護師は5年以上の実務経験に加えて医療大学で修士過程を終了させることが受験の条件と定められているので、資格を取るのが難しいのは否めません。
その分、活躍できる場は認定看護師よりも多く用意されています。

そのほかのおすすめの専門スキルとして挙げられるのがケアマネージャーでしょう。
介護の専門職とも呼ばれるケアマネージャーは、高齢化に向かって進んでいる日本で今後更なる需要の増加が見込まれる資格と言われています。
この資格を持っていれば、病院だけでなく介護施設でも活躍することができます。